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頭痛・片頭痛

頭痛・片頭痛外来

■頭痛の種類

1.片頭痛

片側または両側のこめかみ付近でズキズキと響くように痛む頭痛です。
脳血管が拡張することで三叉神経が刺激を受け、痛みが現れると考えられます。

2.緊張性頭痛

心身の緊張、疲れなどを原因として起こる頭痛です。
肩こりなどの不定愁訴を伴うケースも少なくありません。

3.群発頭痛

片側の目の奥かこめかみでの激しい痛みが生じます。しばしば、目の充血や鼻水などの症状を伴います。脳血管の拡張が主な原因と考えられます。比較的男性に多い頭痛です。

■片頭痛のしくみ

片頭痛は、頭の片側または両側のこめかみ付近がズキンズキンと脈打つような痛みが繰り返し起こり、吐き気を伴うこともあります。月に1~2回や、週に1~2回の頻度で起こり、いったん痛み出すと寝込んでしまう、仕事が手につかないなど、多くの方が日常生活に支障をきたします。

原因として、光や音、においなどさまざまな刺激によって、顔面や頭部の感覚をつかさどる三叉神経の末端から血管に作用するカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)やサブスタンスPなどの神経伝達物質が分泌されます。それらの働きで、脳の表面(硬膜)の神経と血管の周囲に炎症がおこり、血管が拡張して痛みが起こると考えられています。

しかし、片頭痛のメカニズムはまだ確定しておらず、神経説や血管説、三叉神経血管説などの検討、研究が今もされています。

■片頭痛とその他の頭痛の違い

 

片頭痛発作の場合

緊張型頭痛の場合

痛みは?

・片側または両側のこめかみあたり
・ズキズキと響くような痛み

・両側の痛み
・頭が圧迫されるような痛み

動ける?

・動くと痛みが増大するため、じっとしていたくなる

・普段通り動くことが可能で、動いても痛みは増大しない

その他の症状は?

 

・頭痛以外の症状が見られる(吐き気・嘔吐、嗅覚過敏、光過敏、音過敏)

・他に症状がないことも
・光過敏または音過敏が見られることも

どのくらい痛みは続く?

4時間~72時間

30分~1週間

治療:トリプタン製剤(イミグランなど)

予防:

  • 血管拡張剤、抗てんかん薬、抗うつ剤、漢方薬などの種類があり、頭痛の強度や頻度を減少させる薬
  • CGRP関連薬という新しい予防薬が複数承認されており、通常月1回の注射で頭痛の日数を減らすなどの効果が確認されている。→当院では、予防的注射を行っていないため、予防希望の方は、公平病院をご紹介させて頂きます。

 

■緊張性頭痛

緊張型頭痛は一次性頭痛のなかで最も多い頭痛の1つであり、世界人口での有病率は38%といわれています。緊張型頭痛は反復性(月に15日未満)と慢性(3ヶ月を超えて,平均して1ヶ月に15日以上)に分類されています。各々、触診によって頭部に痛みを伴うものと伴わないものに細分類されています。頭痛は30分から7日続き、圧迫されるような、あるいは締めつけられるような非拍動性の頭痛で、多くは両側性です。頭痛の程度は軽度~中等度で、頭痛のために日常生活に支障が出ることはあっても寝込んでしまうようなことはありません。

治療:緊張型頭痛に対しては、痛み止めの薬が有効です。 主に効果的とされているのは、アセトアミノフェンや非ステロイド性抗炎症薬(ロキソニンなど)です。 また、これらの薬が有効でない場合などに、筋弛緩薬のチザニジン(テルネリン®️)を使用することもあります。

■睡眠時無呼吸症候群(SAS)に関連した頭痛

中年男性の起床時の頭痛は、SASに関連した頭痛が多いです。当院で夜間ポリソムノグラフィーを利用して1晩で検査が可能です。SASの場合、頭痛だけでなく、将来的な動脈硬化を防ぐためにもCPAPやマウスピースの導入を勧めています。

 

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