メニュー

高血圧/高脂質

生活習慣病って?

メタボリック症候群とは?

生活習慣病になる前に早期発見・早期治療が出来ないか?ということで、今回はメタボリック症候群についてお話させて頂きます。メタボリック症候群は高血圧、糖尿病、高脂血症、肥満が1人の患者に合併しやすく、また、それぞれがより軽症の段階から心血管疾患が進展していることが明らかにされ、最近、よく話題にされています。以前は内蔵肥満症候群,死の四重奏,代謝性シンドロームXなどと呼ばれてきました。診断基準を下記に示しますが、*印のついた5項目のうち3つ以上該当すればメタボリック症候群です。あなたは大丈夫ですか?

何故、今、生活習慣病が注目されるのか

「生活習慣病って何?」・・・まだ、聞き慣れない方も沢山いらっしゃると思います。 成人病と混同されたまま、記憶されている方も多いと思います。現在、死亡原因の第一位は悪性新生物(癌)で、第二位が心疾患、第三位が脳血管疾患ですが、血管疾患である後者2疾患を合計すれば、悪性疾患に並び死亡原因の3割以上を占めます。この血管疾患に深く関与しているのが生活習慣病です。生活習慣病は、言葉のごとく、不適切な生活習慣を続けることによって自分で製造してしまった病気なのです。代表的なものとして、高脂血症、糖尿病、高血圧があげられます。そしてこれらの基礎疾患が原因で狭心症・心筋梗塞・脳梗塞等の血管系疾患が発生します。ほとんどの生活習慣病は初期には症状があらわれず、気がついた時には重症化していることも多く、そのためサイレントキラー(もの言わぬ殺し屋)といわれています。早期発見の目安としてメタボリック症候群の診断基準が決められ、生活習慣病の早期診断・加療が行われるようになりました。放置しなければ、健康な身体をとり戻す事が出来ます。自分だけは大丈夫だと考えずに、前向きに健康とは何か考えてみましょう。

高脂血症ってどうすればいい?

なぜ高LDLコレステロール血症、低HDLコレステロール血症はいけない?

血管の中には血液はもちろん、脂肪も一緒に流れています。
脂肪に善玉(HDL)悪玉(LDL)があるのは、ご存知の事と思います。
それでは、次の絵を見てください。

上の右の絵の状態は動脈硬化といわれる状態です。もし、心臓の血管に起きれば"狭心症"、悪化して詰まると"心筋梗塞"になります。そのため、LDLコレステロールは悪玉と呼ばれています。
それに対し、HDLコレステロールは血管の壁の中に入り込んだLDLコレステロールを血管内に引き戻し、動脈硬化になることを予防してくれるため、善玉と呼ばれます。

それ故、善玉悪玉のバランスが大切なのです。

じゃあどうすればいいの?

食餌療法が一番大切

胃袋はただの袋です。目盛りも何もないので、よくいう腹八分目 なんて解りようもありません。満腹になって初めて一杯だとわかります。それなら、満腹まで食べましょう。
ダイエットと聞くと"食べない事"だと思っている方が多いですが、正確には"身体に良いものを食べる"という意味です。

何かを食べたらダメ!ではなく、何を食べたら良いのかを考えるほうが楽しいと思いませんか?
難しく考えずに、あまりカロリーの高くないもので、自分の好きなものをたくさん食べれば良いのです。(栄養バランスが良ければ、当然そのほうが良いのはもちろんですが...)

カロリーが高いか低いか解らない?選んだものに自信が無い方にいくつかコツをお話しします。

コツその壱

善玉を増やすために魚・鶏肉を食べよう(残念ながら鶏の皮は悪者)!!
青魚にこだわらず、食べる習慣をつけることが大切です。

コツその弐

悪玉を減らすために豆腐・野菜・キノコ・山菜など低カロリーでかさ張るものでお腹を膨らませよう!!
冬にはタラちり鍋、湯豆腐、温野菜など、春には山菜、夏には  冷奴、サラダ、そうめん、冷麦など、秋にはキノコを、刺身なども良いです。
自分なりに好きな低カロリーの食べ物をみつけて、たくさん食べましょう。

コツその参

ひとつだけ禁止するなら、卵の黄身をやめよう!!!
望ましい1日のコレステロールの摂取量は200mg/日以下(日本動脈硬化学会推奨※1)と言われていますが、卵の黄身1個で悪玉が260mg/dlあります。

※1 日本動脈硬化学会の動脈硬化性疾患予防ガイドライン2012では、伝統的な日本食(The Japan Diet)を推奨している。このなかに、高LDLコレステロール血症患者が食事療法を行う注意点として、飽和脂肪酸、トランス脂肪酸、コレステロールの3種類の脂質成分の摂取をとりあげている。日本における摂取実態を鑑み、飽和脂肪酸4.5%以上7%未満、トランス脂肪酸の摂取を減らす、コレステロール200mg/日以下とした。

運動療法もとても効果があります

1週間で21Km歩こう

上のグラフを見ると、20km/週以上(橙色)を境界に明らかに数値が変化しています。極端にいうと、"1週間に21km"を目安に運動(ウォーキングも可)すれば良いのです。
え、そんなに!?と思うかもしれませんが、普段の生活の中ですでにたくさん歩いているので、不足分だけ運動すれば良いのです。

運動療法(ウォーキングを前提)の実施方法

  1. 1週間単位で行う:雨天もあるので、1日のノルマにせず週単位で!!
  2. 万歩計を購入(スマホのアプリだと距離計測機能付もあり)
  3. 自分の歩幅が何cmなのか測る
  4. 最初の1週間は万歩計をつけて普通に生活し、日常生活の1週間でどれだけ歩いているかを知る:不足分を知り、その分だけ運動!!

※とりあえず、やれることから始めましょう!!

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME